親の忌は百ヶ日で明ける
どんな伝承か
百ヶ日に忌明けをする習俗は、もとは広く見られたが、後にもっと早く済ませるようになった所が多いと著者は見る。その中で滋賀県の小椋谷では、家の内の忌に限っては、親が亡くなった場合に百ヶ日で忌が明けるとしているという。著者は、百ヶ日を重要な供養の日とする土地がある一方で、四十九日やさらに早い時期に忌明けを済ませる土地が増えていった流れの中に、この例を置いている。
原典より
十二 盆における無縁仏の取り扱い十三 盆の祭り十四 高野の大施餓鬼十五 葬儀における水汲み十六 葬儀に見られる水第三章 葬祭の民俗一 葬と祭と二 遺骸の処理—— 霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・1984年(昭和59年))
『霊魂の行方』は、最上孝敬の葬送習俗に関する論説を集め、名著出版が昭和五十九年に刊行した論集である。死者の霊を家から送り出す霊送りやカラダビ、骨掛け、男女別墓制と半檀家、無縁仏、盆と施餓鬼、葬儀の水など、千葉・埼玉をはじめ各地で聞き取った習俗と既刊の報告をもとに論じる。「霊送りとその周辺」「葬送の諸問題」「葬祭の民俗」の三章に二十八篇を収め、巻末に初出一覧、大島建彦の解説、年譜、著作目録を付す。