田の神と船霊を祀る柏崎の生業神
どんな伝承か
柏崎地方の農村では田植え初めやサナブリ、虫送り、刈り上げ行事など年中行事の中に田の神信仰が息づいている。山の神のまつりは谷根や川内で二月九日に行われることが多く、笠島では弓矢をつくり玄関先に飾る風習もある。漁師たちは金毘羅様や不動様、十二船霊様、米山薬師などを信仰し、船のみよしに御札を打ちつけて船霊様として祀り、豊漁や海上安全を祈願する。海辺の岩の上に小祠を建てたり、船絵馬を奉納したりする例も伝わっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。