吉尾の女の山の神
どんな伝承か
柏崎市では山の神のまつりを二月九日に行うところが多く、谷根や川内がそうである。笠島のように弓矢をつくり、棧俵の中にオコワや干鰯を入れて、その日の朝に玄関先へ恵方に向けて飾るところもあれば、神棚に赤飯をつくって供えたとするところもある。二月十二日を中心にして行うところは少ないが、吉尾では十二日は女の山の神だとしている。もっともこの土地では春の山の神まつりはあっても、秋のまつりの伝承は聞かない。田の神と山の神の交代ということも明確には聞くことができないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。