峠十八戸の薬師講と米山代参
どんな伝承か
柏崎市北条の峠では、十八戸すべてが加わって薬師講を営んできた。毎月七日の夜、夕飯をすませた者が当番の家に寄り合い、床の間へ薬師如来の掛軸を掛け、灯明と供花、御神酒と炒豆を供える。全員そろうと鉦を打ち鳴らし、薬師和讃を唱えて勤行をした。あとは精進の夜食と酒で雑談に興じ、散会は十時から十一時過ぎになったという。講の賽銭は積み立てられ、六月には代参の者を米山へ登らせ、持ち帰った御札・当帰・御砂・わらじを各戸へ配った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。