熱田神社の小年の粥占と炭置キ
どんな伝承か
北条山本の鎮守熱田神社(大字西長鳥甲)では、小年の正月十四日の夜に年占が行われる。囲炉裏に炭火を熾し、鍋に小豆と米、麻紐で編んだ二組のヨシ簀を入れて煮る。裏山から切ったヌルデの棒ツキガシラを区長が十三に切り分け、火中に入れて白い熾きにし、欅の板に並べて小豆粥と共に神前に供え、古老が大祓を唱える。炭置キでは白く燃え切れば晴れ、崩れれば風、白さの程度で五分白、七分白と月ごとの天気を読む。粥占はヨシを割り、中の飯粒と小豆の量で山川海の物から稲や野菜まで五十種ほどの作柄を占い、両方多ければ大大吉、飯粒だけなら吉、空なら凶とする。人々は結果を書き取って大黒柱に貼る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。