舟つなぎの杭が根づいた逆さイチョウ
どんな伝承か
さいたま市別所にある真福寺の大イチョウは、目通り幹周り五・八メートルという大木で、市の天然記念物に指定されている。昔、舟をつなぐために逆さに打った杭が根づいて育ったものだといい、「逆さイチョウ」と呼ばれている。白幡の医王寺にも、洪水の際に舟をつなぎとめるために打ったイチョウの杭が根づいたという同様の木があったが、こちらは大正のころ枯れて伐採されてしまったという。
原典より
昔、舟をつなぐために逆さに打った杭が根づいたものだという。—— 浦和市史 民俗編――伝説(浦和市(編)・浦和市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
浦和市史 民俗編――伝説(浦和市(編)・浦和市史)
『浦和市史 民俗編――伝説』は、浦和市史の民俗編のうち、第十章「伝説」を収めた部分である。調神社の片目の鯉や兎を飼わない言い伝え、日蓮上人の駒つなぎのケヤキ、見沼の竜神や笛、別所沼の大蛇、地名や塚の由来、特定の作物や弓矢を忌む家の言い伝えなど、市内に伝わる伝説を集める。旧市部から西浦和まで地区別に節を立て、見沼の伝説は一節にまとめ、章の初めに『埼玉県伝説集成』などの引用文献を掲げ、話のあとに▽印で異説や由来を補う。