山犬除けの石から始まった墓石
どんな伝承か
昔は人を埋葬すると、山犬などが来て掘り返し、遺体を食い散らかしたらしい。それでは仕方がないというので、その家の縁者が、人を埋めるとその上に大きな石を乗せたのだという。それから日本の国は石碑というものが始まったとか、そういう言い伝えが家には伝わっている。よその家では、そういう言葉は知られていないのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史)
『秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪』は、神奈川県秦野市の市史のうち、民俗編の口承の部分を収めたものである。前半には市内で聞き取った動物・神仏・妖怪・人や村に関する話を地区名とともに載せ、河童やセンタク婆さん、グアン婆さんなどの妖怪譚を含む。後半の第四節「伝説」は一テーマ一話の方針で百話を採り、動物・植物、水、石・岩、山・坂・道・畑、塚、祠堂、家・村の七つに分け、既刊の類話を〔文献〕として要約して添える。