妻をめとらず一人で働き詰めて金を貯めたウメはんは
どんな伝承か
語り手の家のほうに、近所で金をこしらえたことで有名なウメはんという人がいた。若いときに一人になってしまい、女房にくれてやるのが惜しいからと妻をもらわず一人で暮らしたが、その代わり金はためられたという。隣のおじさんは、あの人は仕事を始めると鍮棒を握りっぱなしで、鍮棒の握ったところが跡になってへこんでいた、と語っていた。峠へ手伝いに行った者も、道具の握るところがへこんでいたと話している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史・自治体史(民俗))
『秦野市史 別巻 民俗編』所収の妖怪・伝説(一〇〇話を七分類で収載)。神奈川県秦野市に伝わる口承を採録する。