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箸を埋めて逃げた野田一族の箸塚

所在地神奈川県秦野市南矢名切ヶ谷(箸塚)
年代中世
登場波多野氏、野田三郎、根古屋の館の武士
出典秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪

どんな伝承か

根古屋城の主が昼食をとっていると、波多野氏が攻めて来た。急のことで食事を続ける余裕もなく、箸を埋めて慌てて逃げたので、そこをハシ塚という。大根の切ヶ谷にある。居た場所を悟られないように飯を埋めて逃げたともいい、その場所をメシ塚山と呼ぶようになった。文献では、根古屋の館の野田三郎と隣郷の波多野氏が不仲で、波多野氏が弘法山を越えて館の不意を襲った。逃げた野田氏一族が谷を這い上がって立った丘のあたりを東切合い・西切合いといい、今日の切ヶ谷という古戦場である。箸を埋めた所が箸塚、飯を捨てた所がメシ塚で、いつの間にか今の飯塚になったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史)

『秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪』は、神奈川県秦野市の市史のうち、民俗編の口承の部分を収めたものである。前半には市内で聞き取った動物・神仏・妖怪・人や村に関する話を地区名とともに載せ、河童やセンタク婆さん、グアン婆さんなどの妖怪譚を含む。後半の第四節「伝説」は一テーマ一話の方針で百話を採り、動物・植物、水、石・岩、山・坂・道・畑、塚、祠堂、家・村の七つに分け、既刊の類話を〔文献〕として要約して添える。

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