岡田の狐と火の玉
どんな伝承か
半田の女性が語った話である。親戚が岡田のオカミというところにあり、そこは牛久町になったが、昔は岡田村と呼ばれていたという。その親戚の家から自分の家へ来るのに近道を回ると、六軒ほどしか家のないような集落を通り、細い道を自転車で来ることになる。すると、そちらの方でピカーリピカーリと火の玉が見え、しまいには足元まで来て転げ回っている、という話があったという。半田の話は満願寺を中心に語られ、その一帯は城跡で古くから気味の悪い所という意識があったと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書の一冊である。大塚・板橋・塗戸・半田・薄倉・大徳・宮渕・佐沼などの集落で昭和五十九年から六十年に聞き取った昔話と伝説・世間話を、話者の集落・性別・生年と採話の日付を添えて、語りの言葉のままに収める。伝説・世間話は「土地のはなし」として集落ごとにまとめ、狐に化かされた話、塚の火の玉、沼の大蛇などを並べ、昔話には話型の番号を付す。