握り飯を背負わせるやんめ人形
どんな伝承か
川西町玉庭の方面には、やんめ人形というものがあった。春先の強い陽光が雪に反射すると、外仕事をする人は目を痛める。いわゆる雪目である。雪目にかかると藁人形を作り、それに焼き飯すなわち握り飯を背負わせ、一文銭を藁で人形に結えつけて道端に置いてくる。そして、やんめ、やんめ、今からおらえさくんなよ、と言って人形から離れるのである。その人形をやんめ人形という。南陽市川樋あたりでは、春の外仕事ににんぞの先に赤い布切れを下げて、やんめを防いだという。雪目は農民の職業病でもあった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活・民俗調査)
『置賜の庶民生活2(民間信仰)』所収の禁忌・卜占・予兆・生活の中の神々・死霊。山形県置賜地方に伝わる民間信仰を採録する。