雪に眼を傷めぬための目すだれ
どんな伝承か
天明四年の冬、真澄は雄勝郡の柳田村の草薙氏の家で引き留められ、そこで冬を過ごすことになった。この地方では道を行く男女が目すだれというものを掛けて、雪に眼を傷めることを防ぐと日記に書いてある。雪の正月の第一回の記録はこの雄勝郡の柳田から始まっており、その日記の名を小野の古里といった。東海道の故郷の村と比べると、異なった風習がいくつともなく目に着いたのである。粟穂稲穂は信州などとは違って、このあたりでは餅でその形を作った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。