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子狐をいじめた男が池に落ちるまで

所在地岩手県奥州市
年代伝承
登場作造、語り手、伝承者、体験者
出典胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説

どんな伝承か

馬を引いて草刈りに出た作造は、道端で戯れる二匹の子狐に小石を投げつけた。草場に着いて刈り始めるといつのまにか日が暮れ、真っ暗になったので、灯の漏れる一軒家に宿を乞うた。家には娘が一人おり、両親は不幸があって留守だと言って酒肴を出した。酒を勧める娘に心を許した作造が枕を交わすと、そこへ夫だという大男が太刀を提げて現れた。肝をつぶして表へ飛び出し、大空に吸い込まれるように行くと思った瞬間、どぶんと音がして溜堤池に落ちていた。空は晴れて昼近い日が輝いていた。子狐をいじめられた親狐の仕業で、作造は以後、男の機能を失って不幸な一生を送った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説(胆沢町(編)・胆沢町史)

『胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説』は、胆沢町の町史民俗編の一冊のうち、第四章「口承・伝説」を収めたものである。第一節は松浦佐用姫と高山掃部長者の伝説を扱い、胆沢・水沢周辺の伝説地を列挙したうえで、町内に伝わる佐夜姫の本地物の写本や『南部叢書』所載の「奥州胆沢高山実伝」を翻刻する。第二節「いさわの昔話」は大蛇・狐・むじな・飢饉・戦後の怪異などの話を番号順に並べ、第三節「いろいろな昔話」へと続く。

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