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世継ぎを持たぬ松浦長者の参籠

所在地岩手県奥州市
年代伝承
登場松浦長者、語り手、伝承者、肥前松浦の長者
出典胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説

どんな伝承か

胆沢に伝わる高山掃部長者と竹生嶋弁財天の物語である。人皇二十八代安閑天皇の御代、筑紫肥前国松浦の里に松浦長者という者がいた。黄金の湧く山九つ、白銀の湧く山十三、老人を若返らせる音盤の松、死ぬほどの病人も癒す邯鄲の夢の枕、麝香の犬、悪魔を防ぐ飛剣など、宝は数を知れぬほどであったが、夫婦には世継ぎがなかった。長者夫婦は長谷の観世音に参籠し、七七日目の夜半、老僧の姿で現れた観世音から前世の因果を説かれ、授ける子種はないと告げられる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説(胆沢町(編)・胆沢町史)

『胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説』は、胆沢町の町史民俗編の一冊のうち、第四章「口承・伝説」を収めたものである。第一節は松浦佐用姫と高山掃部長者の伝説を扱い、胆沢・水沢周辺の伝説地を列挙したうえで、町内に伝わる佐夜姫の本地物の写本や『南部叢書』所載の「奥州胆沢高山実伝」を翻刻する。第二節「いさわの昔話」は大蛇・狐・むじな・飢饉・戦後の怪異などの話を番号順に並べ、第三節「いろいろな昔話」へと続く。

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