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頭の口で飯を食う嫁

所在地青森県むつ市脇野沢
年代不明
登場新岡シナ、東谷サヨ、話者
出典脇野沢村史 民俗編――伝説と世間話・キツネ伝承

どんな伝承か

五月の節句に軒下へ蓬と菖蒲を吊るして魔除けとする脇野沢の習わしは、「食わず女房」の昔話によって説かれている。たいそう吝嗇な男がいて、飯を食わない嫁が欲しいと言い続けていた。あるとき本当に飯を食わない嫁が来る。何日か経って不審に思った男が、出かけたふりをして家の中をのぞくと、嫁は釜いっぱいに飯を炊き、髪を解いているところであった。解いた髪の間から頭がのぞき、そこに大きな穴が開いていて、炊き上がった飯を次々に投げ込んで食べている。見られたと気づいた嫁は鬼になって男を追いかけた。逃げ場を失った男が蓬と菖蒲の中へ隠れると、鬼は身が溶けると言って手が出せず、とうとう退散したという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

脇野沢村史 民俗編――伝説と世間話・キツネ伝承(脇野沢村(編)・脇野沢村史)

『脇野沢村史 民俗編――伝説と世間話・キツネ伝承』は、下北半島の最西端にある脇野沢村の村史民俗編のうち、口承文芸を扱った第七章である。村で採集した一一七話の昔話の特色と語りの場・語り手、地名をめぐる伝説、人を化かすキツネや狐の嫁取り・仇討ちの世間話、夢の予兆をめぐる伝承、天候や豊漁・豊作の諺を収める。章を昔話、伝説と世間話、諺と言葉遊びの三節に分け、昔話には『日本昔話大成』の話型分類による対照表を付す。

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食わず女房鬼蓬と菖蒲五月節句魔除け

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