放った矢の落ちた地に建つ大鏑矢神社
どんな伝承か
昔、大多鬼丸を征伐するため、将軍坂上田村麻呂がこの地にやって来た。堀越の明石宮で一夜を明かした田村麻呂は、敵の形勢を見るために鞍掛山に登って眺めたが、容易にその形勢を知ることができなかった。そこで鏑矢を一本とってその矢を東に放ち、落ちた所に本陣を築くことにした。鏑矢は船引山の端をかすめて大鏑矢神社の付近に落ちた。そこで本陣をそこへ進め、首尾よく大多鬼丸を討つことができたという。このとき落下した鏑矢を祀ったのが大鏑矢神社だと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史・自治体史(民俗))
『船引町史 民俗編』第十一章所収の昔話と伝説。福島県船引町(現田村市)に伝わる口承を採録する。