川に投げられた子が化した白鳥大明神
どんな伝承か
田村郡船引町の大字春山に、白鳥大明神という社がある。昔、仙台から来た殿様の息子が、雇っていた女中と恋仲になった。やがて女中は身ごもったが、女中を嫁にすることはできなかった。若い二人は川に身を投げて自殺しようとして川岸に行ったが、そこで女は産気づいて子を産んだ。女はその子を抱いて、お前は白鳥大明神になれよといって川に投げ入れたところ、子どもは白い鳥になって明神様の森へ飛んで行った。それが今の白鳥大明神であるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史・自治体史(民俗))
『船引町史 民俗編』第十一章所収の昔話と伝説。福島県船引町(現田村市)に伝わる口承を採録する。