竜巻きと渦巻き
どんな伝承か
竜巻きは局部的な低気圧で、周囲から流れ込む空気が地球の自転のために渦を巻き、天と地をつなぐ柱状に発達する。その小規模なものが、身に触れると皮が裂けて血が噴き出すカマイタチだという。水もまた渦をつくり、瀬戸内海の潮の満ち干を狭い出入口で引き受ける鳴門海峡には特に大きな渦ができる。海面に穴があいたようになり、浮遊物や魚は吸い込まれてしまうという。
原典より
海面にスッポリ穴があいた状態になり、浮遊物は吸い込まれ、かりに魚や人間が付近を泳いでいたとしたら、たちまち穴の中へ没してしまうと思われる。—— 超常現象の科学――霊魂からブラックホールまで(都筑卓司・都筑卓司・科学解説・1977年(昭和52年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
超常現象の科学――霊魂からブラックホールまで(都筑卓司・都筑卓司・科学解説・1977年(昭和52年))
『超常現象の科学――霊魂からブラックホールまで』は、都筑卓司が一九七七年に著した科学解説書である。戦争末期の地震にまつわるうわさや霊の話、バミューダ海域の謎、空中浮遊などの不思議を入口に、超流動・超伝導・エネルギー・極微の世界・宇宙の構造・鏡像・確率・ブラックホールといった物理学の話題を平易に説く。講談社の雑誌『本』に連載した文章をまとめたもので、「科学と脱科学」から「ブラックホール」までの十二章から成る。