皇居上空のUFOと紐付きの風船
どんな伝承か
空飛ぶ円盤が世に知られるようになったのは、一九四七年にアメリカで自家用機の乗員が光る物体を見たときからだとされる。以後この種の報告は各国へ広がり、呼び名もUFO=未確認飛行物体へと改まった。日本でも、都心の皇居の上を怪しい物体が横切ったという目撃談が新聞に載って騒がれたが、調べてみると紐を垂らした風船にすぎなかった。著者は、流星や観測用の気球、雲間の光の反射といった見誤りこそ最も多いと述べ、宇宙人の乗り物と決めてかかることを退けている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
超常現象の科学――霊魂からブラックホールまで(都筑卓司・都筑卓司・科学解説・1977年(昭和52年))
『超常現象の科学――霊魂からブラックホールまで』は、都筑卓司が一九七七年に著した科学解説書である。戦争末期の地震にまつわるうわさや霊の話、バミューダ海域の謎、空中浮遊などの不思議を入口に、超流動・超伝導・エネルギー・極微の世界・宇宙の構造・鏡像・確率・ブラックホールといった物理学の話題を平易に説く。講談社の雑誌『本』に連載した文章をまとめたもので、「科学と脱科学」から「ブラックホール」までの十二章から成る。