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大河原峠の五人の行き倒れ

所在地長野県佐久市春日(大河原峠)
出典長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿

どんな伝承か

真冬のさなか、親子五人が峠を越えて諏訪へ向かおうとした。峠を越え、諏訪側へ下りかけたところで、飢えと寒さにとうとう力尽き、雪の道で五人とも倒れて命を落とした。峠には今も、五人の霊を祀るという自然石の野面石が五基残っていると伝わる。大河原峠は、諏訪と佐久を結ぶ古い道が通っていた峠で、ここから佐久の臼田町へ下り、田口峠を越えて上州の藤岡へとつながっていた。峠の頂上近くでは弥生時代の遺物も見つかっているという。

原典より

峠を越して諏訪へ下ろうとしたとき、飢と寒さのため、ついに雪道で精がつき果てて行き倒れになってしまった。—— 長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿 より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿

『長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿』は、八千穂村佐口の暮らしと伝承を記した民俗誌の稿から、第十三章「口頭伝承」とその前の章の末尾を抜き出したものである。前の章の手まり唄・子守唄に続き、佐口へ嫁いだ桜井トラ氏から昭和五十一年に聞いた昔話、双子の池の竜神や白駒の池、大河原峠の行き倒れなどの伝説、火の玉の話、子どもを戒めることわざを収める。伝説には地理や類話を補う注を付し、佐口の外の土地の話も含む。

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