顔が映らねば三年で死ぬ有田郡の鏡井戸
どんな伝承か
和歌山県有田郡には鏡井戸と呼ばれる井戸があり、弘法大師の御手洗の井戸ともいう。高野山の鏡井戸と同じように、のぞき込んで水に自分の顔が映らないときは、その人は三年のうちに死ぬと言い伝えられていた。
原典より
あるいは、和歌山県有田郡の「鏡井戸」は一名「弘法大師御手洗の井戸」とも称し、高野山の「鏡井戸」と同じく、顔が水に映らぬ時は三年の内にその人は死ぬと伝えられていた。—— 日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語)
『日本人物語5――秘められた世界』は、日本人の暮らしの奥にある秘められた信仰や伝承を扱った叢書『日本人物語』の一冊である。境の神や通過儀礼を論じる序論に続き、入らず山や隠れ里、竜宮、平家谷、埋蔵金、生まれ代わり、あの世を見た話、魔法使い、生霊、秘密結社、狐憑きなどを、伝承と昭和三十年代までの新聞記事・見聞を織りまぜて述べる。序論「生活文化の秘密性――はじめに」の後、「奇蹟」「不気味な神々」などの区分の下に短い節を並べる。