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真相を明かさぬ隠し念仏の座

所在地岩手県宮古市古田
年代伝承・近世〜現代
登場関敬吾、丸山久子、伝承者、報告者・民俗学者
出典日本人物語5――秘められた世界

どんな伝承か

民俗学者の丸山久子は、下閉伊郡川井村古田の分教場に在職していた宮守先生の話として、隠し念仏の信者は信仰を厳しく隠しており、十七年の在職中についにその真相はつかめなかったと報告している。他所から入った者は絶対に参加させず、女子どもや老若が夜集まっている所へ用があって訪ねると、念仏をぴたりとやめて何気ない雑談をしていたという。この隠し念仏を信じていると、死んでも体が軟らかいままだといわれていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語)

『日本人物語5――秘められた世界』は、日本人の暮らしの奥にある秘められた信仰や伝承を扱った叢書『日本人物語』の一冊である。境の神や通過儀礼を論じる序論に続き、入らず山や隠れ里、竜宮、平家谷、埋蔵金、生まれ代わり、あの世を見た話、魔法使い、生霊、秘密結社、狐憑きなどを、伝承と昭和三十年代までの新聞記事・見聞を織りまぜて述べる。序論「生活文化の秘密性――はじめに」の後、「奇蹟」「不気味な神々」などの区分の下に短い節を並べる。

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