逢う魔が時に通じる大津と唐橋の龍宮道
どんな伝承か
琵琶湖畔の大津は、江戸・大坂・京の三都を結ぶ要地であるとともに、「逢う魔が時」につながる、この世とあの世の接点とされる土地だという。大津といえば大津絵が知られ、なかでも鬼の念仏の絵が親しまれている。大津の近くを流れる瀬田川にかかる唐橋のあたりからは、龍宮につながる道があるとも伝えられている。
原典より
大津の近くの、琵琶湖の口を開いてやがては海につながる瀬田川にかかる唐橋のあたりから龍宮につながる道があるという。—— にっぽん妖怪の謎(阿部正路・阿部正路・妖怪学・1992年(平成4年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
にっぽん妖怪の謎(阿部正路・阿部正路・妖怪学・1992年(平成4年))
『にっぽん妖怪の謎』は、阿部正路が平成四年に著した日本の妖怪論である。神の零落した姿としての妖怪という見方から、記紀や『今昔物語集』『太平記』、西鶴や『耳袋』、鳥山石燕の画図、近代文学や漫画までを引き、鬼・天狗・河童・狐・蛇・鵼などの出現と変遷を論じる。五章に分け、魔女・妖精・吸血鬼など外国の妖怪を扱う十篇のコラムを挟み、あとがきでは秋田の将軍野に生まれ柳田国男・折口信夫の門流につながる著者の来歴を語る。