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菖蒲湯の由来

所在地石川県鹿島郡中能登町曽祢
年代不明(伝承)
登場女中、蛇
出典鹿島町史 通史・民俗編――伝説

どんな伝承か

どこにでも小便をするものではないといわれるが、それにはこんな話がついている。ある大きな家に奉公する女中が、誰も見ていないと思って草むらでしゃがんだところ、下にいた小さな蛇に小便をかけてしまった。蛇は女の大事な所を見てしまい、その女中に惚れ込んで、よい男に化けて通い、女中の腹に子を仕込んだ。蛇が仲間に自慢すると、一匹が、五月に菖蒲湯を使ってその菖蒲で腹を撫でれば子はみな下りると言った。女中が旦那様に相談して菖蒲湯を使うと、蛇の子は一晩のうちに全部下りてしまった。以来、草むらで小便をするなといわれるという。

原典より

むかしから、「何処にでも小便(しょんべん)こかんもんや」といわれとるが、それにゃこんな話がついとるさ。—— 鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史)

『鹿島町史 通史・民俗編――伝説』は、鹿島町の町史通史・民俗編のうち、昔話と伝説の節と、続く「俗信と俚諺」の冒頭を収めたものである。石動山麓と邑知地溝帯の集落で聞いた話を、芋掘り権兵衛や屁売りじいさなどの昔話、亀塚や椀貸穴などの自然伝説、初瀬の観音様や井田の不動滝の信仰伝説、久江の道閑や村境を決めた話の歴史伝説に分け、在所名を添えて載せる。伝承の状況や語り始めと結びを述べた解説を前に置く。

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