洞爺湖畔の洞穴に滞在した義経一行
どんな伝承か
文治五年の十月、義経と弁慶の一行が洞爺湖のほとりの洞穴に入り、一週間ばかり身を寄せていたという。土地の酋長キムンドに面会を申し入れたが断られてしまい、一行は湖畔を離れ、日高にいるというオキクルミカムイに会いに向かった。『壮瞥村史』はそう伝えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。