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姥杉の瘤を切って倒れた九太郎オド

所在地北海道上磯郡知内町(姥杉)
年代伝承(口承)
登場九太郎オド、姥杉の瘤を切り落とした村人
出典日本伝説大系 第1巻

どんな伝承か

今から五十年ほど前のこと、左の顎に瘤のある九太郎オドという、村ではあまりよく思われていないひねくれ者の爺さんがいた。ある日、焼杉の瘤のほうがお前の瘤より格好がよいと言われて腹を立て、斧を担いで姥杉のところへ行き、瘤の一つを切り落とした。すると切り口から赤い血のような水がどくどくと流れ出した。驚いた九太郎オドは慌てて家に帰ったが、玄関の戸を開けようとした途端にばったり倒れ、そのまま息絶えたという。それ以来、瘤は一つしか残っていない。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。

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