水を涸らした旅僧とジジャ木の禁
どんな伝承か
若者たちが川で鱒を釣っていると、色のあせた法衣を着た旅の僧が現れ、殺生をやめるようにと戒めた。怒った若者たちは、川原に生えていたジジャ木と葛を使い、旅僧の身体に川鱒を背負わせた。すると僧は経文を唱え、たちまち雷鳴とともに激しい風雨が起こって、若者たちは気を失った。気がつくと川の水はすっかり涸れ、小石ばかりの川原になっていた。またこの時から、村にはジジャ木も葛も生えなくなったという。僧は実は弘法大師であったと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。