百宅の地名を定めた弘法大師と法体の滝
どんな伝承か
百宅はかつて芝沢村といった。弘法大師が、ここは百軒が住むことができると言ったので、百宅村と呼ぶようになったという。この地には大師が修業を積んだという法体の滝があり、寝泊まりした洞窟も残る。大師は虱に苦しむ猫を哀れんで呪文を唱え、取り除いてやったので、以後、百宅の猫には虱がつかない。稲穂につくドロオイ虫も呪文で除いたため下百宅にはいなくなり、足を刺したウラップの尻を掻いたので、百宅のウラップは先が尖らないという。高野台では川鱒を捕る若者を戒め、川を突いて水を涸らしたとも伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。