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水が地下に潜る赤沢の水無川原

所在地岩手県岩手郡雫石町御明神赤沢(水無川原)
年代伝承(口承)
登場弘法大師
出典日本伝説大系 第2巻

どんな伝承か

岩手郡御明神村字赤沢という所に水無川原といって、二、三十間のあいだ赤沢川の水が地下に潜っている所がある。昔、諸国を廻っていた弘法大師がこの赤沢村に辿り着き、ひどく喉が渇いたので、ある家に立ち寄って水を一杯乞うた。その家の主婦は機を織っていて、煩わしいのと忙しいのにかまけ、水など少しもないと突慳貪に言い放って相手にしなかった。弘法大師は門口に持っていた杖を突き刺してどこかへ去った。その因縁で、そこの川は急に水が切れて地下に潜り、大水のときでなければ川原の上を流れない。その家も衰えてついに絶え、逆さに突き立てた杖だけが根づいて、今も巨木となって残っていると伝える。

原典より

<高木 「水無瀬川」「石芋」柳田―「大師芋」「水無川」>岩手郡御明神村字赤沢といふ所に、水無川原と言って、二三十間の間赤沢川の水が地下に潜ってるる所がある。—— 日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第2巻』は、岩手・宮城・秋田の三県に伝わる伝説を話の型ごとに集めた伝説資料集である。山の争いや沼の主の手紙、巨人の足跡、八郎太郎、ザシキワラシ、河童、掃部長者などの伝説を、口承の聞き書きと近世以降の地誌・縁起から採る。凡例のとおり各項は伝承地を示した例話を冒頭に据え、〔類話〕〔文献〕〔参考〕を続け、柳田・高木による話型名を添えた項もある。

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