山オジを追って石となった狩人
どんな伝承か
昔、マタギの名人、日光の万事万三郎の血を引く狩人が阿仁にやって来た。その頃、森吉山には身の丈六、七尺の山オジという大男が住み、どんな獣より恐ろしがられていた。山オジは食べ物を盗み、女をさらうなど悪さばかりするので、困った村人は狩人に退治を頼んだ。狩人は吹雪の中で山オジを捜し歩いたが、ついに力尽きて立ち往生してしまう。それでも村を守るため、山をにらんだまま立ち尽くして凍死し、そのまま石になったという。これを笠かぶり石と呼んでいる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。