軽井沢に生まれた茨木童子と力くらべ
どんな伝承か
酒顚童子と兄弟の契りを結んだ茨木童子は軽井沢の生まれで、その地には童子屋敷や童子清水が残るという。幼いころから悪事を好んで村人に嫌われ、近くの大平山の鬼倉という所に住んだ。年少のころ弥彦の寺で酒顚童子と学友になり、稚子清水で力くらべをすると、力では茨木が、智では酒顚が勝ったので、この名を八十水として兄弟の契りを結んだ。のち黒姫山を経て大江山に籠もり暴れたが頼光らに討たれる。留守にしていた茨木は帰って酒顚の死を知り殉死したとも、千里車で頼光を追ったがかなわなかったとも伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。