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飼猫が化けていた牧野の弥三郎婆

所在地新潟県上越市安塚区牧野
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第3巻

どんな伝承か

昔、牧野に漆かきの職人がいた。山で遅くなり高い木に登って野宿すると、夜中に山犬が集まって一頭ずつ背に乗り、犬つなぎを作って襲おうとするが届かない。山犬たちは牧野の弥三郎婆さんを頼もうと言い、やがて背に婆を乗せて戻る。手が届きかけたところを漆かきは鎌で婆の手を切り落とした。夜明けに持ち帰って見せると、寝込んでいた老婆がわが手だと取り上げ、高窓から雲に乗って逃げる。寝間の縁の下からは獣や子どもの骨が出た。婆と思っていたのは、人語を解する飼猫が老婆を食い殺して化けていたのだった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。

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