大男の丸太棒がつくった耳川
どんな伝承か
大昔、大男が畚に山を入れ、大きな丸太棒を担い棒にしてやって来た。疲れて畚を下ろし、丸太棒をどすんと置くと、その重みで大地が南北に細長くへこんだ。休むうちに山に根が生えて動かなくなり、北の山を天王山、南の山を御岳山と呼ぶようになった。大男は丸太棒だけを持って去ったが、棒のへこみは耳川になり、腰を下ろした小倉山は頂が平らになった。草鞋の砂を払うと、稲荷を祀る城山ができたという。この大男は弁慶で、源義経と力比べをし、投げた大岩には親指と人さし指の穴があいていると伝えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。