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人魚の刺身を食べた縄又の娘

所在地石川県輪島市縄又町
年代伝承(口承)
登場イカザエモン、縄又の男(白比丘尼の父)
出典日本伝説大系 第6巻

どんな伝承か

縄又にイカザエモンという信心深い男がいた。輪島へ寺参りに出たとき、人の顔とも思えない大沢の男と道連れになる。一月ほどのち、十人ばかりの仲間とともにその男の立派な家へ招かれた。台所をのぞくと、男は腰から上が人の姿をした人魚を料理している。驚いた男は仲間に知らせ、誰も膳に手をつけず、ひそかに料理を懐へ隠して持ち帰った。イカザエモンが持ち帰った人魚の刺身を娘が食べ、白比丘尼になったという。のちに若狭から、若死にが続いて困るので譲ってほしいと使いが来て、差し上げた。若狭では白比丘尼を祀って以来、若死にする者がなくなり、比丘尼は達者だと知らせが届いた。八百年も生きたのだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第6巻』は、富山・石川・福井の北陸三県の伝説を集めた伝説集成の一巻である。神々の国争い、弘法大師や義経の遍歴、片目の魚、猿神や化物の退治など、伝承地を示した話を掲げ、県別の類話と古記録の文献記事を添える。巻末に福田晃の解説「主人公にたどる伝承世界」と、県ごとに近世の地誌から市町村史・民話集までを並べた使用資料一覧を置く。

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