空印寺の洞と躓いた古呂美橋
どんな伝承か
『若耶群談』の記す白比丘尼の伝え。尼は小松原の人で、父が海で釣り上げた異形の魚を捨てたのを幼い尼が拾って食べ、齢八百に及んだ。肌が白いので白尼とも呼ばれた。源平の盛衰を目のあたりにし、義経が修験の姿でこの地を過ぎるのも見たと語ったので人は怪しんだという。尼が身を横たえた洞は後瀬山の南麓、空印寺の内にあり、大きな岩を一丈四方ほど穿ってある。洞の西数十歩の小さな石橋で尼は躓いて倒れ、そのまま起き上がらなかったので、その橋を古呂美橋と呼ぶのだと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。