馬堀と犬鏡が語る親王の道行き
どんな伝承か
『丹後名所案内』の伝える竹野の神社。社司桜井氏の祖神で、麻呂子親王の供臣を勧請したものという。鬼賊退治の勅を受けた親王は、丹波篠村の河辺で埋められた死馬を見て、退治が成就するならこの馬は蘇るはずだと祈り、掘り出すと駿足の竜馬になった。その地を馬堀という。親王は与佐郡へ向かい、籠明神に参ると翁が白犬を引いて現れ、道案内をさせた。犬の額に懸けた明鏡に照らされて鬼の姿が現れ、この犬は温江の大鏡大明神として祀られた。河守庄の三上ヶ嶽まで攻め登って鬼を平らげ、討ちもらした土熊は竹野の岩窟に封じたと記す。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。