七代たると言い残した落武者
どんな伝承か
昔、志摩町御座の沖合から、小舟に乗った平家の落武者がただ一人流れ着いた。しばらく匿ってほしいと頼んだが、南某の家の先祖はこれを拒んだ。落武者はまもなく捕らえられて命を落とし、息を引き取る間際に「七代たる」と言い残したと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。