小池に身を投げた平守国の娘
どんな伝承か
浜島町檜山路は三十戸ほどの里で、そのうち七軒が中村を姓とし、みな平家の末裔だという。この地へ逃れ住んだ大将は主馬判官平守国といい、源氏の追手に捕らえられて引き立てられていった。その姿を見た娘は里の小池に身を投げて命を絶つ。里人は娘を哀れんで葬り、塚の上には楠を植え、小さな祠を建てて祀ったと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。