トップ > 大阪府の伝承 > 岸和田市

竜宮の文使いと湧き続けた酢壺

所在地大阪府岸和田市池尻町(久米田池)
年代伝承(口承)
登場想平、弘法大師
出典日本伝説大系 第9巻

どんな伝承か

昔、久米田池のほとりの新在家に想平という正直な男がいた。取右池のあたりを通ると一人の男が現れ、村へ帰ったら久米田池の中樋まで行き、三回手を叩けば女が現れるから、この手紙を渡してくれと頼まれた。想平が中樋の手前の音樋のあたりまで来ると弘法大師が現れ、その手紙を見せよと言う。開くと想平を呑めと書いてあったので、大師はその正直を憐れんで文面を書き換えて渡した。想平が中樋で三度手を叩くと池の水が開いて大道となり、美人が現れた。手紙を渡すと美人は労をねぎらい、竜宮へ連れて行った。三日遊んで帰るとき、酢が尽きたら底を三つ叩けと言って酢壺を与えられたが、禁を破って中を覗くと小蛇がおり、以後酢は湧かなかった。この壺を捨てた池を酢壺池というと伝える。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。

種別から探す

文使い竜女弘法大師

岸和田市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説大系 第9巻』の伝承