三穂太郎が落とした岡の十王像
どんな伝承か
岡村の道端に、三尺四方ほどの小さな十王堂がある。もとは間山にあった十王像をここに安置したもので、この辺りには間山から移されたものが多いという。像は土の中から掘り出された大きなもので、丈は八尺ばかり、土に埋まった根は測りようがないと伝える。三穂太郎が背負って来てここに落としたが、それに気づかず通り過ぎたのだという説と、川の中に光る物があり、ある人が霊夢を見て掘り出して安置したのだという説がある。像には康暦二年二月二十九日の銘があると記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。