夫婦岩の岩陰に眠る春日の神輿
どんな伝承か
坂根の春日神社の神輿が、中島の山田神社の祭りへ繰り出したところ喧嘩になり、壊れてしまった。壊れた神輿は森末の夫婦岩の岩陰に埋められたという。これが旧暦八月十八日の出来事で、以後は毎年その日になると、埋めた場所に金の鶏が現れて鳴くと語り伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第10巻』は、全国の伝説を型ごとに分けて集めた叢書の一巻である。岡山・広島・山口の三県を伝承地とし、蘇民将来、吉備津彦と温羅、厚狭の寝太郎、化け猫、河童駒引き、夜泣き石、姥棄て山などの伝説を、聞き書きや市町村誌、民話集から採って収める。「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」の部に分けて番号順に並べ、各話には伝承地と本文のあとに〔類話〕と近世の地誌などを引く〔文献〕を添える。