炎を飛び去った大師像の足形石
どんな伝承か
真庭郡落合町の日名では、谷川の中にある岩を大師の足形石と呼んでいる。岩には大小あわせて十ほどの足の形がついている。永禄七年、神林寺が火事に見舞われた際、本尊の大師像が炎の中を飛び去り、この岩に足を下ろした跡だと伝えられている。神林寺からここまでは、およそ二キロ隔たっているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第10巻』は、全国の伝説を型ごとに分けて集めた叢書の一巻である。岡山・広島・山口の三県を伝承地とし、蘇民将来、吉備津彦と温羅、厚狭の寝太郎、化け猫、河童駒引き、夜泣き石、姥棄て山などの伝説を、聞き書きや市町村誌、民話集から採って収める。「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」の部に分けて番号順に並べ、各話には伝承地と本文のあとに〔類話〕と近世の地誌などを引く〔文献〕を添える。