御所の大火を消しに飛んだ八天狗
どんな伝承か
昔、京都の御所で大火が起きたとき、上遍照寺では火が鎮まるよう祈りをささげ、境内の銀杏の根もとに水を注いだ。すると八人の天狗がその水を口に含み、京をめざして飛び去ったという。やがて火事の現場には光明山遍照寺と記されたのぼりが四方八方に立ち並び、火を消し止めるのに大いに力を貸したと伝えられる。いまも語り継がれる「火消し八天狗」の伝説である。
原典より
昔、京都の御所に大火があった時に上遍照寺で祈念して銀杏の根元に水を注ぎ、八天狗がその水を含んで京へ向って飛び去ったという。—— 北房町史 民俗編 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北房町史 民俗編
『北房町史 民俗編』は、北房町の町史民俗編のうち、第十二章「伝説と昔話」の第一節「伝説」を収めたものである。上水田・菅野・中津井・宮地など町内の在所に伝わる、郡様の腰掛岩、菅野の七人みさき、八天狗の火消し、駒繋ぎの絵馬、長力牛之介の伝説、犬塚、断頭様、姥捨山、盗人が迫などの話を載せる。岩・泉・塔・社・地名ごとに見出しを立て、その場所と由来の言い伝えを短く記す。