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額に鬼の首が食いついた末の姫

所在地鳥取県鳥取市(売沼神社)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第11巻

どんな伝承か

昔、八上の郷に長者がいて、美しい姫が三人あった。毎夜丑三つ時になると姫の部屋で妙な声がする。番をしても皆眠気に襲われ、駆けつけると何事もない。乳母が糸を長く紡いで針をつけ、通り道に置いておくと、翌朝その糸は鬼の棲む金屋の千ぞくへ続いていた。事が知れた鬼は姫との結婚を申し込み、長者はやむなく三人のうち一人をやると約束する。上の二人は恐れて逃げ、末の姫が自ら行くと言った。長者は婿入りの席で鬼に酒をすすめ、酔ったところを剣で首を打ち落とす。宙に舞い上がった首は落ちてきて、受け止めようとした姫の額に食いついた。売沼神社はこの姫を祀った社で、本殿には鬼面が姫の額に噛みついた額が掲げられているという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。

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