光現寺と神宮寺の間に立つ大女房
どんな伝承か
能義郡伯太町では、夕方や朧月夜になると、光現寺と神宮寺の間に女房が出没したと伝える。前から見れば振袖姿の若い女房だが、後ろ姿を見ると高さ七尋もある大女房に変じており、これを見た者は気を失ったり病気になったりした。そこである祈禱師が弁在天を祀るようにすすめ、光現寺の山麓の岩の上に小さな堂を建てて祀ったところ、それ以後は現れなくなったという。なおその小堂は承応二年に流失したと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。