子を鋳込んだ土器川のななずの鐘
どんな伝承か
土器村に、非常を知らせる大鐘があった。音が悪いので鋳直すことになり、その席で一人が子どもを人柱にしようと言い出した。「人柱は言い出しが立つ」の習いにより、その男の子が無理に鐘に鋳込まれた。撞くと鐘は哀しい響きを立て、村中の子どもがいっせいに泣き出した。村人は狂い死にした父子の怨霊を恐れ、鐘を土器川のほとりに埋めた。これが土器川のななずの鐘だという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。