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下田村の誓いと六月十五日の河童祭

所在地高知県高知市
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第12巻

どんな伝承か

元禄年中のことという。五台山の東の下田村で、百姓が馬を野飼いにしようと、三十尋ほどの縄をつけて川端につないでおいた。人気のない隙に川から河童が上がり、馬をつないだ縄を自分の体に幾重にも巻きつけ、そろそろと馬を川へ引き込もうとした。馬は初めのうちはついて行ったが、川が深くなるのに驚いてはね返り、河童は逆に引き上げられてしまった。百姓たちは河童を打ちすえて殺そうとしたが、泣いて命乞いをするので、村の長老が取りなし、下田村では老若男女はもとより牛馬鶏犬に至るまで害をなさないと誓わせて許した。その後、毎年六月十五日に村じゅうで河童の祭りを行うようになり、以来この村に河童の害はなくなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。

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