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水垢離で風邪を鎮めたおしゃぶき婆

所在地山梨県北杜市明野町上手小袖(おしゃぶき婆)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第5巻

どんな伝承か

山梨県北巨摩郡明野村上手の伝え。小袖の部落は、昔は十戸ほどの小さな集落だった。あるとき悪い風邪が大流行し、ある家の老婆は神の力にすがるほかないと考えて、栃沢川の氷を割って入り、水垢離をとって風邪の退散を祈った。その読経の声はあたりの山々に響いたという。七日目の満願が近づくと病人は次々と快方に向かい、満願の日にはついに床につく者がいなくなったが、老婆はその日の夕刻、祈りを続けたまま息を引き取った。部落の人々は東の端に石祠を建て、おしゃぶき婆と名づけて信仰するようになった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。

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