石上坊にまかれた茶と山の名
どんな伝承か
旧神埼郡東脊振村には、建久三年四月に臨済宗の開祖栄西が茶の種を持ち帰り、村の大字松隈から北へ半里ほどの脊振山石上坊という寺の境内にまいたという言い伝えがある。その茶の木は何度伐ってもすぐに生えたので、人は茶が天から降ったのだと言い、この山を茶降山と名づけた。それが訛って脊振山になったという。ただし土地の者は弁財天を祀る雄岳を脊振山と呼び、栄西が種をまいた山は乙宮山だとする説もあって、名の起こりは定かでない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。