幸地目賀の怨みと目の患い
どんな伝承か
糸数大按司は、従弟の飛鳥爺が石原城の思千代按司父子に謀られて討たれたことを憤り、豊礼の宴と称して父子を招き、帰り道に人を伏せて射殺させた。さらに無双の勇者である起目煎殿を討つため、美貌の娘幸地目賀を餌に、竹の組的を七手の矢で射通した者を婿にすると触れ回る。起目煎殿は見事に十四の的を射貫き、按司は喜んで城へ迎えたが、祝いの神酒を飲む隙に傍らの倭人が剣を飛ばして首を落とした。起目煎殿も角皿で相手を打ち砕き、二人はその場で果てる。夫の敵と狂った幸地目賀は墓に通って泣き暮らし、盲となって焦がれ死んだ。その怨みが残るのか、西仲宗根の屋敷では女に必ず目の患いが出るという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。